昔のお米を食べていた日本人は今より体力があった

健康のために、日本人が昔食べていたお米にも注目すると良いのではないかと考えています。

江戸時代以前に日本人が食べていたお米は、精米技術も悪く、ほとんどが白米ではなかったと言われています。

しかし、そのようなお米を食べていた頃は、今のような生活習慣病もほとんどなく、体力もあったのではないかと言われているのです。

織田信長が本能寺の変で襲撃された時、豊臣秀吉の大軍勢は6日で約200kmの道のりを引き返す、世にいう「中国大返し」を行いました。これができた背景には、その当時食べていたお米にも理由があるのではないかと言われています。

その当時には、お米を中心とした食生活があり、お米からも良いタンパク質や健康に良い成分を摂取していたのだろうと考えられます。

当時のお米は精米方法だけでなく、品種も違っていたでしょうから、健康志向に応えるなら、当時の品種というのも見直される必要があるのではないかと思います。

お米は主食であるがゆえ、ちょっとした成分の違いが人々の健康に影響を与え、ひいては国力にも影響してくるので、健康的なお米が増えてくることを願っています。

写真=iStock.com/ithinksky
昔のお米を食べていた日本人は今より体力があった(※写真はイメージです)

ジャポニカ米の生産量は世界全体の約30%

他の食品では低いと言われる食料自給率も、お米については100%となっています。

その結果、国内に流通しているお米は国産がほとんどですが、外国産のお米も外食産業などで使われている場合があります。

日本国内では滅多に見ることはありませんが、世界中で色々な品種が生産されています。

世界のお米の品種を大別すると、日本のお米が属するジャポニカ米、タイ米に代表されるインディカ米、アジアの熱帯地域や中南米などのごく一部で栽培されているジャバニカ米の3つに分類されます。

このうち、私たち日本人に最も身近なジャポニカ米の生産量は、世界のお米生産全体の約30%で、インディカ米が約70%を占めています。