内臓が弱ると不眠も誘発する
内臓と自律神経は相関関係にありますので、内臓が弱っていることによる自律神経失調の症状として、胃の痛みやむかつき、食欲不振、下痢と便秘、ガスがたまりやすい、疲れがとれない、皮膚疾患、頻尿、冷え、火照り、むくみなどがあります。
そして、これは意外と知られていないことですが、不眠も内臓が弱っていることにより起きます。
水分不足を理由に弱っている臓器は、水分を1.5リットル摂取すれば、働きが回復していきます。そんなに飲めるか不安だと思う方は、1時間にコップ1杯分、200ミリリットルを飲むと考えてください。
それを8時間で8杯飲めば、200ミリリットル×8杯で1.6リットルになります。意識的に補給をすれば、そこまで難しい量ではないのです。これらの症状に当てはまる人は、ぜひ、積極的に水分補給をしていきましょう。
自律神経によいのはチョコレートではなくこの食べ物
空腹時に、チョコレートや甘いものをいきなり食べていませんか?
意外と見落としがちですが、チョコレートにはカフェインや糖分、油脂が多分に含まれています。
私の会社員時代には、夕方になって疲労も少したまり小腹が空いてくると、チョコレートを食べたり、気づかいで周囲に配ったりしているという光景がよく見られました。
「疲れた時には甘いもの」という言葉をよく耳にしますが、疲れた時に突然甘いものを食べてしまうと、血糖値が急上昇します。血糖値が急上昇すると、下げるためにインスリンという物質がつくりだされます。
インスリンが分泌されると血糖値が下がるようになっているのです。こうして人は血糖値をコントロールしています。インスリンをつくりだし分泌するためには、すい臓と肝臓が働きます。
すい臓は消化を司る臓器で、肝臓は疲労物質や毒素の分解を行う臓器です。これらの臓器が血糖値を下げるために頑張りすぎて弱れば、消化吸収が悪くなり、疲労がとれないということが起こります。
すると他の臓器も弱りやすくなり、自律神経の乱れにつながるのです。仕事中のチョコレートや甘いお菓子をやめることが必要です。
自律神経にとって良い食べ物として、バナナやさつまいもが挙げられます。これらは血糖値が上がりにくいとされていますから、お勧めです。
チョコレートなどの甘いお菓子よりもむしろお腹にたまりやすいですし、甘いものを摂取したという満足感も得られて良いでしょう。