朝食抜きの人はがんによる死亡リスクが52%上昇

さらに朝食は、がんのリスクとも深く関係しています。

アメリカの7000人を対象とした研究では、朝食を毎日食べる人に比べて、朝食抜きの人はがんによる死亡リスクが52%上昇し、すべての死因による死亡リスクはなんと69%も上昇していました。

日本人を対象とした研究でも、朝食抜きのグループでは、がんを含めたすべての死因による死亡リスクが、男性で43%、女性で34%増加し、特に循環器系の病気で死亡するリスクが高くなっていました。

写真=iStock.com/Pawel Kacperek
朝食抜きの人はがんによる死亡リスクが52%上昇(※写真はイメージです)

胆道がんのリスクが5.4倍

朝食を抜くとどんながんになりやすいのでしょうか。朝食と消化系がんの発症率を調べた中国の大規模な観察研究では、朝食抜きのグループでは食道がんのリスクが2.7倍、大腸がんのリスクが2.3倍、肝臓がんのリスクが2.4倍、胆道がんのリスクが5.4倍高くなっていました。

さらに週に1~2回朝食を食べるグループでは、胃がんのリスクが3.5倍、肝臓がんのリスクが3.4倍になっていました。

朝食をまったく食べない、あるいはときどき食べる人は消化器系のがんのリスクが高くなるということです。

朝食は、がんのリスクを減らすためにもできるだけ毎日食べることをおすすめします。ただし、添加物の入った菓子パンと砂糖入りの缶コーヒーといった組み合わせは食べすぎるとがんリスクを高める恐れがあるため、注意してください。