膵臓がんリスクが30%減少した「オメガ3脂肪酸」

さば、いわしなどの脂ののった魚には、身体にいい脂質であるオメガ3脂肪酸が豊富です。

オメガ3脂肪酸は、体内の炎症を抑える働きがあり、がんや脂質異常症などの生活習慣病のリスク低下に効果的。

魚の摂取とがんの関係についての研究では、オメガ3脂肪酸の摂取量が最も多い人は、最も少ない人に比べて乳がんのリスクが14%減少、肺がんが21%減少、膵臓がんでは30%減少したという結果も。

オメガ3脂肪酸は青魚を中心に、まぐろのトロなど、脂ののった魚に多く含まれています。

さばやいわし、カラフトマスの缶詰にも多いので、手軽に摂取可能です。

写真=iStock.com/Yusuke Ide
さば、いわしなどの脂ののった魚はオメガ3脂肪酸が豊富(※写真はイメージです)

抗がん剤の効果を高める「フコイダン」

昆布やわかめ、めかぶなど、ぬめりのある海藻類に含まれるフコイダン。

コレステロールや血圧を下げるのに加え、がん細胞が増えるのを抑える抗腫瘍効果や、がんの成長に関わる血管新生を阻害。

さらにがんと戦う免疫細胞の活性を高め、がんに伴う疲労感を軽くして抗がん剤治療で起こる筋肉の萎縮を改善する働きもあります。

抗がん剤など治療薬の効果を高める作用も認められています。

実際に人における研究でもフコイダンの摂取で、がんと戦うナチュラルキラー細胞の活性が上昇する傾向が見られました。