ポイントのために支出が増えては本末転倒

また、モバイル系銀行はポイ活に向いていると紹介しましたが、ポイント獲得が家計にとってお得になるのは、ポイントによって家計支出が抑えられるからこそ。ポイントのために支出が増え、貯蓄や投資に回すお金が減ったのでは本末転倒です。

優遇や還元率等は提供側の都合でいつでも変わりますから、ポイントに誘導されて消費行動を振り回されるのではなく、自分にとってよさそうな商品やサービスを、自分が主体となって選ぶことです。その結果としてポイントが付いてくるならラッキーというくらいのスタンスがちょうどよいのではないでしょうか。

自然体でお得が取れそうな銀行があればメイン口座にするもよし、高金利の定期預金だけを利用するもよし。もしかしたら、特定経済圏のポイントにあくせくせずとも、今使っているクレジットカードでも、公共料金支払いや買い物等をまとめることで、結構な還元が受けられるかもしれません。

まず、日常の生活圏でどのような消費行動をとっているのか、自分自身を振り返ってみてください。

※記事中の金利やサービス等は2024年9月2日時点の情報を基にしています。金利はすべて税引き前です。

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