人生に意味をもたらすものは何か、意識的・継続的に考える

ハイパフォーマーたちが何を有意味と見なしているかについては、さらなる研究が必要なのはたしかだ。しかし、私たちが行った研究は、第一歩として価値があると思う。わかりやすく説明するなら、このシンプルな方程式が役立つかもしれない。

熱意+つながり+満足感+首尾一貫性=個人的満足感
ブレンドン・バーチャード『世界3万人のハイパフォーマー分析でわかった 成功し続ける人の6つの習慣』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)

有意味感を持つには、これらすべての要素が一度に揃わなければならないわけではない。ときには、部屋を歩く自分の子どもを見るだけで有意味感を得られる。

重要なレポートを仕上げるだけでも、すてきなデートに出かけたり、メンター・ランチを開いたりするだけでも、人生を有意味にすることができる。

重要なのは、人生に意味をもたらすものは何かを、もっと意識的、継続的に考える必要があるということ。

まずは、あなた自身にとっての有意味な人生とは何か、より有意味にするにはどうすべきかについて、自分自身の定義を模索することから始めよう。雑用的な仕事とライフワークの違いを学ぶことが、人生の目的を追求する第一歩になる。

※1 環境制御力……自分の心理状態や能力に適した環境を選択したり、つくり出したりする能力。
※2 独立予測因子……実験心理学の文脈における要因や、因子、原因となる変数。
※3 自律性……他者からの支配や制約を受けずに、自分自身で目標や規範を立て行動すること。

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