「くどい文章」を読みやすくするテクニック
ちなみに、この「なり」の使い方は、先の例の②「うれしくなり」の使い方と同じです。ある程度の因果関係をさりげなく残す際に使える、「であり」のパターンです。
「AなのでBなのでC」といった“くどい文”は、「AでありBなのでC」などと、一カ所を「であり」などの自然な形にすることで、ある程度の因果関係を感じさせつつも読み手にとって「読みやすい文」にすることができるのです。
「~ので」を置き換えると読みやすくなる
少し練習してみましょう。
次の文の一部の「~ので」を他の表現に直し、読みやすくしてください。
②電車の影響とはいえ、待ち合わせに遅れてしまったのは事実なので、おわびすべきだと思ったので、後日あらためて電話を入れた。
③コーヒーをこぼしてしまったのでシャツが汚れたので、洗濯した。
さて、いかがでしょうか。それぞれの直し方の例です(他にも直し方はあります)。
②電車の影響とはいえ、待ち合わせに遅れてしまったのは事実であり、おわびすべきだと思ったので、後日あらためて電話を入れた。
③コーヒーをこぼしてしまいシャツが汚れたので、洗濯した。