朝イチに一日を見通す

できるビジネスパーソンはもちろん、毎日生き生きと暮らしている人は皆、スケジュール管理をしっかりしています。作業や活動の予定時間を見積り、「ToDoリスト」を作成している人も多いことでしょう。

スケジュールどおりに仕事をこなしていければよいのですが、なかなかそうはいかないのが現実です。予定どおり進まなければ間に合わせようと焦ってしまい、ミスも起こりがちになります。

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私は毎朝、「一日を見通す」作業をしています。

朝目覚めるとすぐに、香り高いお茶とお線香を仏壇にお供えし、無事に朝を迎えられたことに感謝して合掌をします。そして、今日一日のスケジュールを仏さまにお伝えします。

それは、詳細な行動予定ではなく、「午前はどこそこで何をし、午後に来客があり、そのあとは執筆があります」という程度の一日の大まかなビジョンを仏さまにお伝えすることで、自分の頭の中で今日の過ごし方が整理されていきます。

それによって、やらなければならないことが多い忙しい一日でも心の余裕が生まれ、多少予定どおり進まなくても、慌てることが少なくなりました。

自分のペースを守りながらも、周囲の状況に合わせる

マイペースを貫く――その場の空気に流されない人も必要だ

「キミはマイペースだね」

上司や同僚から言われたら、あなたはどう感じますか。

ほめ言葉と受け取る人は少ないでしょう。

「マイペース」という言葉に対しては、「自分の都合を優先して協調性がない」、「時間を守れない」、「融通が利かない」、「こだわりが強く頑固」、「メールやLINEのレスポンスが遅い」――などなど、ネガティブなイメージを持つのではないでしょうか。

たしかに、周囲の状況を考えずに自分勝手にものごとを進めていくなど、順応性がないとマイペースはネガティブです。

しかし、「マイペース」をネガティブなことと決めつけるのはいかがなものでしょうか。自分のペースをしっかり守りながらも、周囲の状況に合わせることができれば、ウェルビーイング(最高善)です。

そうした「いいマイペース」な人のセールスポイントを挙げてみましょう。

「周囲の意見を気にしない」、「決断力に優れている」、「いつも冷静でいられる」、「自分のペースでものごとを進めていける」、「楽観的でいつも前向きでいられる」、「一人でいても力を発揮できる」――。

焦らずにマイペースで過ごすことができれば、人生はもっと楽しくなるはずです。