「マイペース」を長所にする方法
秀でた活躍ができる人は皆さん、マイペースです。
「人間は自分のペースでしか能力を発揮できないものだ」と前に述べましたが、いい意味でマイペースな人のほうが、いい仕事ができると私は思います。
マイペースをプラスにはたらかせるコツを考えてみましょう。
まず、マイペースな人は「早く、早く」と急かされることが苦手であるいっぽう、時間にある程度の裁量を与えられるとパフォーマンスが上がります。
自分がどんなやり方をすれば力を発揮できるか知っていますから、まさに“水を得た魚”です。
上司から「この報告書を3日後までにまとめて」と言われたら、思い切って「1週間時間をください」とお願いしてみたらいかがでしょうか。焦らずにマイペースで仕事をすれば、きっと素晴らしい報告書を仕上げられるはずです。
そんなことを繰り返していくうちに、皆にあなたのほんとうの仕事力を知ってもらえます。
また、マイペースの人は空気が読めずに皆の和を乱しやすいと思われがちですが、裏返せば、おおらかで楽観的であるというプラス面があります。
不測の事態が職場内に起こり、緊張が走ったときでも右往左往せず、その場の雰囲気に流されず、冷静に判断できます。肝心なときに頼りになる存在なのです。
「自灯明、法灯明」というお釈迦さまの言葉があります。自分自身を信じ、永遠不滅の仏の教えをよりどころとして生きなさい、という意味です。
つまり、「自らの意志によって生きなさい」とお釈迦さまは教えています。
それが幸せに生きる道です。