高齢者ほどラーメンを食べたほうがいい

私はラーメン好きを公言しており、年間で200店ほど訪れます。うまい店を探してあちこち食べ歩く。ワイン選びもそうですが、もはやライフワークです。

高血圧、糖尿病、心不全の持病持ち。周りの人からは「ラーメンなんて脂っこいもの大丈夫なの?」と心配されますが、気にしていません。それどころか「ラーメンは体にいい」と思っています。

なぜなら、ラーメンは総合栄養食だからです。

ラーメンのスープは、10種類から15種類の食品を入れて煮込んでいます。牛・豚・鶏の肉や骨、魚介類、緑黄色野菜、根菜、キノコ、あらゆる食材をバンバン入れてグツグツ煮込む。それらの栄養素が鍋に溶け出ているわけです。もちろんコレステロールや脂質もたっぷりです。しかも麺は炭水化物ですから糖質も摂れる。つまり1杯ですべてが摂れる効率のいい“総合栄養食”なのです。

私が高齢者にラーメンを勧めるのは、以上の理由です。

ただし、もしできるなら、チャーシューを追加したり、卵をトッピングしたりすればもっといい。もし「全部のせ」なるメニューがあるなら、私はそれを選びます。

私が病気を持ちながらも元気でいられるのは、ラーメンのおかげなのかもしれません。もちろん食べるだけではなく、積極的に歩くことも心がけていますが。

写真=iStock.com/Takatoshi
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餃子に煮卵をトッピングが理想

ラーメンは総合栄養食と言いましたが、餃子を付けると最強になります。

しかも「ラーメン+餃子」のコンビは、お昼に食べるのがいい。なぜなら、たんぱく質は、肝臓の働きから言うと、お昼か朝に摂るのがいいからです。

早い時間のほうが肝臓はよく働き、吸収効率がよくなります。

欧米人が、朝にハムエッグを食べるのも、そのためです。

「ラーメン+餃子」や「ハム+卵」は、たんぱく質だけでなく、コレステロールや脂質も豊富です。昼に食べることで、体に取り込まれやすくなるわけです。

私がラーメンを食べるのは、たいていがお昼ですが、それは吸収効率を考えてのことです。

日本人は、朝や昼の食事は軽めで、夜にまとめてガッツリ食べる傾向がありますが、肝臓の働きを考慮するなら、本当は朝か昼がベストです。

ランチにラーメンと餃子に煮卵をトッピング。これがいちばんの理想です。