有働アナは路線変更が裏目!?

まずまずの船出をした2人に対して、「MUSIC」の有働アナは苦戦中だ。前番組「世界一受けたい授業」と比べ、全世代で視聴率を大きく落とした。

※スイッチメディア「TVAL」データから作成

75歳以上の視聴率では、6%を超えていたが半減以下に落ちた。

頼みのZ世代もコア層も、8掛けに減った。結果として個人全体も3分の2に収縮してしまった。しかも75歳以上は、右肩下がりが続いた。Z世代も微減傾向だ。当初3カ月の「決算報告」としては、黄色信号点灯と言わざるを得ない。

では音楽番組として先行する他局の2番組と比較してみよう。

まもなく放送開始40年という長寿番組「ミュージックステーション」(金曜夜9時~、以下Mステ)と、2020年春に始まり今クールから2時間に拡大した「CDTVライブ!ライブ!」(月曜夜6時半~、TBS系)だ。

タモリ司会の「Mステ」にはC層(男女4~12歳)を除く全世代で負けている。

また「CDTV」に対しては、個人全体や50歳以上で上回っているが、コア層やZ世代で後塵を拝した。C層やT層で敗れ、特にFT(女性13~19歳)で1.6倍の差をつけられたのが大きい。

日テレの音楽番組は、G帯(ゴールデンタイム・夜7~10時)では34年ぶりだ。狙いは「若者の獲得」だったはずだ。しかもヒット番組「世界一受けたい授業」を終了させてまで臨んだ大勝負だった。

ところが若年層で数字を落としてしまった。

55歳の有働アナは、出演者とも30~40歳ほどのギャップがある。「紅白歌合戦」の司会を7回務めたとはいえ、かなり前の話だ。2018年10月以降は「news zero」のキャスターを担当したため、若者には報道というイメージが強いのかもしれない。

ヤメNHK3人の明暗。

青井アナと膳場アナは、同じ報道路線で無難なスタートを切った。ところが報道から音楽番組へと大きく舵を切った有働アナは、前番組や他局の同種番組と比べると苦戦を強いられている。

番組の成否はキャスター1人の責任ではないものの、番組の狙いと存在感が合っていないという問題はある。

キャスターのあり方を、3カ月の「決算報告」は炙り出していると言えそうだ。

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