老若で膳場アナの評価は真逆

「サンモニ」も大きく若返った。明らかに関口宏から膳場アナに交代したことが影響している。

【図表】膳場貴子アナ登板前後の「サンデーモーニング」~23年度と24年度の各第1四半期を比較~
※スイッチメディア「TVAL」データから作成

75歳以上の視聴率は、10%弱から7%台半ばまで下がった。

ところがZ世代では、1.2倍に急伸した。1層(男女20~34歳)の上昇が要因だ。

高齢者の膳場評は芳しくない。

関口時代は「なんかよくわかんないなぁ」などと、一見ボケたような反応に親しみを感じる人が多かった。ところが膳場アナはニュース項目への反応が乏しい。まるでNHKニュースのようで、人間味のなさが“退屈”“つまらない”と映り、最初の1カ月で脱落者が続出した。

「抑揚がなくつまらない原稿の読み方」
「表情のない鉄仮面」
「無難な進行は退屈」

しかし、若年層は評価が高かった。

「本当に知的で、とてもお綺麗な女性」
「49に全然見えない」

“自分事”と感じやすくなったこともあり、徐々に増えた若年視聴者がボリューム層となる高齢者の穴を埋めたようだ。やはりスポンサーの評価は悪くないはずで、当初3カ月の「決算報告」としてはまずまずだろう。