大学生の35%が「制限時間内に投稿」

筆者が講師を務める大学の受講生を対象に、BeRealについての調査を行った。有効回答数は227名、男女比はほぼ同数で、1年生が6割近くを占め、2年生が3割程度、残りが3~4年生となっている。

BeRealを利用しているかについて聞いたところ、「現在利用している」が55.1%、「過去に利用していたことがある」が9.3%と、利用率は6割強に及んでいる。「名前だけは知っていたが、使っていない」は35.2%だ。確かに大学生の間でも流行しているのだ。

BeRealで通知が来たときにどうするかについても聞いてみた。「通知がきたら、必ず制限時間内に投稿する」は6.6%、「通知がきたら、なるべく時間内に投稿する」は27.8%と、約35%の学生が制限時間内に投稿するようだ。

「通知がきても、制限時間はあまり気にしない」(16.3%)、「通知がきても、制限時間はまったく気にしない」(13.2%)と気にしない学生もいるが、気にする学生のほうが多い。

「通知のせいで集中力低下」は37%

BeRealで困ったことについても聞いた。「自分が投稿した写真が問題になったことがある」(1.3%)、「投稿してはいけない時間に投稿して問題になったことがある」(3.1%)、「自分が投稿した写真にプライベート情報が映り込みすぎていた」(11.9%)など自らの投稿で問題が起きることも。

「他の人の投稿に映り込みなどがあり心配になった」(27.3%)、「他の人が投稿してはいけない時間に投稿していて心配になった」(11.5%)、「他の人が投稿した写真にプライベート情報が映り込みすぎていた」(17.2%)など、周囲で問題ある投稿や行動を見かけることも多い。

そして、「通知が気になって、集中力が低下している」は37.4%と約4割に上っており、アプリに振り回されてしまっている実態が明らかになった。

大学生もアプリに振り回されており、トラブルを起こしたり、周囲から迷惑を被ったりしている。しかし、それでも楽しさのほうが勝っており、人気はまったく衰えない。