1つの話題を様々な観点から見るための4つの方法

視点を育てるためには、1つの話題について、様々な観点から見てみることも大切です。

様々な観点を身につける方法として、ここでは4つ紹介します。

・学校の教科で考える

国語(コミュニケーションや文化理解)、算数(経済や論理的思考)、理科(環境やテクノロジー)、社会(人間関係や社会情勢、歴史)、音楽(トレンドや感動体験)、家庭科(自己管理やサステナビリティ)、保健体育(健康やメンタルヘルス)、と考えてみると、観点が思いつきやすいです。

・人の悩みを考える

人間の悩みは、人間関係、お金、仕事、健康、家族などに分類できます。

・新聞の「欄」にざっと目を通す

ニュースを読む習慣をつけると、「経済的に考えるとはこういうことか」「社会的に捉えるとはこういうことか」という今までになかった視点が自然と育っていきます。

新聞を毎日読むのは難しい、という人は一週間に一回でもコンビニで買ってみるとか、Podcastで新聞社が提供している音声ニュースを通勤途中に聞くのもおすすめです。

・大きめの書店の、普段は行かない「棚」の前に行く

大きめの書店は、本や雑誌が「棚」に分かれています。

写真=iStock.com/themorningglory
※写真はイメージです

普段は「ビジネス」とか「自己啓発」の棚ばかり見ている人は、まったく関係のない「趣味」や「実用」の棚の前に立ってみることをおすすめします。

普段は見ないジャンルのものに触れることで「自分ではない人たち」の興味や感情に触れる体験ができます。本のタイトルを眺めたり、目次を見たりするだけで、自分とは違う視点があることに気づけます。定額で雑誌が読み放題になるアプリも便利です。

価値観、興味、仕事をキーワード化する

自分なりの視点を持つには、自分が何に興味があり、どんな価値観を持っているのかを「キーワード」にしておくのがおすすめです。

「なんとなくこういうことかなぁ」と頭の中で思っているだけよりも、自分の興味・関心、専門領域が明確に言葉になっている方が、自分の言いたいことが整理しやすくなります。

人から見ても「このことなら、この人に聞いてみよう」という目印になるのです。

価値観のキーワード

価値観とは、自分が何を大切にして生きたいかや、仕事をする上で大事にしていることです。書き出すのは単語でもいいし、短いフレーズでもOKです。(先の記事の「思いをたどる日記」で出てきたフレーズも、書いておきましょう)

例:誠実さ、家族の時間、変化を楽しむ、自由に生きる、健康、社会貢献

興味のキーワード

今、自分が興味を持っている分野や社会問題などを書き出してみましょう。

例:テクノロジー、アート、デザイン、料理、スポーツ(特定のスポーツ)、自然保護、異文化、言語

仕事(専門分野)のキーワード

自分の職業の特性や、得意分野、仕事でよく使う単語、お客様にとってのメリットなど。これからやりたい分野のキーワードでもOKです。

例:営業戦略、顧客サポート、チームワーク、リサーチ、交渉、プレゼン