バナナを食べると花粉によるくしゃみを抑制できる可能性

2013年に筑波大学らは、バナナとスギ花粉患者52名が参加したヒトでの比較実験の結果を発表した。

被験者をランダムにバナナを食べる群と食べない2つのグループに分け。一方のグループにはスギ花粉飛散の2週間前から8週間毎日2本食べてもらった。すると、毎日食べたグループは、食べなかったグループと比べて、くしゃみの悪化が抑制された。とくに若い男性で軽度の花粉症の人は、顕著に症状が緩和された。

写真=iStock.com/west
バナナを食べると花粉によるくしゃみを抑制できる可能性(※写真はイメージです)

バナナを食べる人は2型糖尿病の発症リスクが5%低い

2021年、健康な日本人81名が参加したバナナに関する比較実験の結果が発表された。まず被験者をランダムに、高地栽培バナナ摂取・一般バナナ摂取・非摂取の3群に分けた。ただし、摂取群は普段の生活に加え、毎日可食部で120gのバナナを4週間食べ続けてもらった。するとバナナ摂取群は有意に最高血圧が低下し、お通じにも改善が見られた。

2013年に発表された、アメリカの医療従事者19万人弱を、20年あまり追跡調査した研究では、バナナを週500g以上食べる人は、2型糖尿病の発症リスクが5%低かった。