家に100円グッズが散らばっていたら赤信号
庶民の味方100円ショップは、日々こうして我々にお金を使わせている。買うべきか買わざるべきかを考えなくてもよく、「安さ」で余計なついで買いを誘い、一つだけだと気恥ずかしいので予定外の商品も買わせ、気づけば結構な金額を払っている。が、キャッシュレス決済ができるようになったので、そんな細かいことはいちいち気にしない。
もし、家中を見まわして、あちこちに100円グッズが散らばっていたり、引き出しの中にも溢れているようなら赤信号だ。モノが多い家ほどお金は貯まらないのは鉄則だ。しかも、罪悪感を覚える大きな浪費より、無意識にちょこちょこ買っている小さな浪費の方がたちが悪い。
ダイエットでいえば、メインの食事のカロリーは抑えていても、チョコだのスナックだのとちょいちょい間食しているようなものだ。
大丈夫、対策はいくつかある。レジに向かう前に、必ず買い物カゴの中を見て、まずは数を数えよう。ここが均一価格のいいところで、いくら払うのかざっと計算ができる。
次に「あったら便利かも」と選んだものは棚に戻す。“あったら便利”は、“なくても困らぬ”だからだ。「100円だから買っておくか」の理由で入れたものも、不要不急の品でなければやはり戻す。本当に必要になった時に買えばいい。
そうするうちに、カゴの中はずいぶんさっぱりするはずだ。もし、中に一つしか残らなければ、躊躇せずセルフレジへ向かおう。機械なら、あなたを「1個しか買わないケチくさい奴」とは思わない。いや、堂々と考えればいいのだ、「必要なものを安く買う、そのために私は100円ショップに来たのだ」と。
お金持ちは1円、いや100円たりともお金をムダにはしないはず。その訓練だと思って、胸を張ろうではないか。