笑顔の持つ底知れぬパワー

私が出会った愛され高齢者のみなさんは、この「笑顔」がとても輝いていました。病気でも、寝たきりでも、認知症でも笑顔を絶やさず、いつも周りの人の心を癒やし、幸せな気分にしてくれました。

だからでしょうか。愛され高齢者の方々の周りには自然と人が集まり、たくさんの人から愛され、大切にされ、いつも笑顔があふれていました。

写真=iStock.com/kohei_hara
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歳を重ね、たとえ自分のことが何もできなくなったとしても、笑顔を向けるだけで、そばにいる誰かの心を癒やせるなんて素敵なことですよね。

このように笑顔には、たくさんの人と関わるきっかけをくれるだけでなく、周りの人や自分自身に幸せをもたらしてくれる、そんな底知れぬパワーがあります。

「どんなときに、どんなことで笑ったか」を思い出す

笑顔が大事だと頭ではわかっていても、普段あまり笑顔にならない人からすれば、慣れない表情を意識してつくるのはなかなか難しいものです。

そんな方は、これまでの人生や、ここ最近の出来事を振り返ってみて、自分が「どんなときに、どんなことで笑ったか」を思い出してみてください。

*おいしいものを食べたとき
*好きなテレビ番組を見たとき
*友だちとおしゃべりしたとき
*ペットと触れ合ったとき
*家族に会ったとき
*スポーツを楽しむとき
*本を読むとき
*旅行に出かけたとき
*買い物をしたとき
*仕事をしたとき
*きれいな景色を見たとき

笑顔になるきっかけは、どんなことでも構いません。1日1回でもいいので、笑顔になる時間を意識してつくってみてください。

毎日、少しずつ笑顔の時間が増えれば、やがてそれが習慣になり、自然に笑う機会が増えていきます。

笑顔は、人を幸せにする素敵なものです。

眉間のしわを増やすよりも、愛され高齢者の方々のように笑顔をたくさん増やし、笑いじわを刻む日々を送っていきたいですね。