毎日1ページずつ書いていれば素人でも本が書ける
「本を書く」ということを考えてみてください。
素人にはとてもできない。大変な仕事のように思えます。
でも、「毎日1ページの文章を書く」と言えば、さほど難しいことには感じませんね。
この1ページの文章、1週間や2週間では、7ページとか14ページの文章にしかならず、ただのメモ程度の中身です。でも、1年365日、毎日1ページずつ書き続ければ、随分と厚い内容になります。
「自分も本を書けるかも」。そう思えてきませんか?
もっとも、365ページの文章を書いたとして、中身がそれで保証されるわけではありません。
ネガティブなことを毎日書けば、ネガティブな内容の本になるし、ポジティブなことを毎日書けばポジティブな内容の本になります。
ここでお伝えしたいのは、毎日の微差は時間が経つにつれて大差となり、人生に違いを作るということです。
お金持ちは決断力や先見性よりも誠実さを重視する
レスポンスの早さとか、ビジネスマナーとか、微差にこだわるとか、まずは「当たり前のことを当たり前にやる」ということを述べましたが、「億万長者になるような人には、もっと人一倍優れた特殊な能力が備わっているのではないか」と想像する人も多いでしょう。
お金に対する嗅覚とか、人が思いつかないアイデアをひらめく発想力とか、あるいは万人を平伏させるようなカリスマ性とか……。イマイチ納得できない皆さんには、有名な自己啓発の作家である本田健さんが、1万2000人の高額納税者にアンケートをとって書き上げた『普通の人がこうして億万長者になった』(講談社α文庫)という本を紹介しましょう。
それによると億万長者の人生には、次の10の特徴があることが多いそうです。
(1)好きなこと、得意なこと、喜ばれることを仕事にしている
(2)誠実なこと、健康なこと
(3)運が良いこと
(4)危機を乗り越える力があること
(5)人に応援されること
(6)メンターがいること
(7)パートナーと良い関係を持っていること
(8)子供の教育を独特に考えていること
(9)長期的な視野を持つこと
(10)決断を上手にすること
(1)の「好きなことを仕事にする」の次に、真っ先に挙げられているのが、やはり「誠実であること」で、それは決断力や先見性よりも、ずっと大切になっているわけです。
どうしてかと言えば、それはコミュニティ運営の根幹に関わることだからだと思います。