聞こえたままカタカナ表記にするといい
学校ではぶつ切りの発音で英語を習っている日本人ですが、実は自然とつなげて言っている英語のフレーズがいくつかあります。たとえば、「来て!」の意味の「Come on!」。これは自然とみなさん「カモン!」と発音しているのではないでしょうか。
あと、ビートルズの「Let it be」(レリビー)と『アナと雪の女王』の主題歌になった「Let it go」(レリゴウ)もつなげて発音しています。これは歌を耳で聞いて、聞こえるままに発音しているからでしょう。それぞれ、「レット イット ビー」や「レット イット ゴウ」と発音していたら、歌が間に合わないですよね。
このように聞こえたままをカタカナにして、それを読ませると日本人でもネイティブに伝わる発音がカンタンにできることに気づきました。わかりにくい発音記号とは大違いです! そこで、さまざまな英語フレーズをネイティブの発音のままにカタカナ化する「カタカナ発音法」という指導方法を編み出しました。
たとえば、
Thank you.→フェンキュ
Help me.→ヘォッミ
I don’t know.→アロンノウ
I need a taxi.→アニーラ タークスィ
Don’t drink that.→ドン ジュインッ ダッ
という具合です。英語ではアクセントも大事なので、強く発音する場所は太字で書いています。
数年前に『シン・ゴジラ』という映画で石原さとみさんが英語ネイティブの役を演じましたが、発音が良かったにもかかわらず、聞き取りにくい英語に感じました。その理由は、英語ネイティブは早口というイメージがあるのか、彼女はかなり早口でセリフを言っていたのと、アクセントが違うところについていたからということに気づきました。しかし、もしかしてそう感じているのは私だけ? と思い、アメリカ人の友人に彼女のセリフを聞いてもらい意見を伺ったところ、同意見でした。やはり彼もアクセントが理由で聞き取れないと言っていました。ですので、アクセントも大事ということです。
難しく考える必要はありません。ネイティブの発音を聞こえるままカタカナで書けばいいのです。私が著した『カタカナ英会話』では、日常生活でよく使うフレーズを収録しています。読むだけでネイティブ発音ができ、カッコよく話せるようになります。すると、リスニングもできるようになっていき、英語を勉強するのが楽しくなっていきますよ。ぜひ、やってみてください。