全国大会で新人賞を受賞

一年目の新人で、堀野さんは500万円の売り上げを達成して、東北地区の大会で表彰を受けた。新人で表彰を受けるのは、なかなかないことだと言う。

編集部撮影
表彰式での一枚

東京で行われた表彰式に出席し、堀野さんは心に誓った。

「私は絶対に、一生懸命にポーラをやる」

堀野さんの手元には、60冊以上の古いノートがある。お客にいつ、何を売ったのか、明細書の添付とともに記録された年ごとのノートだ。一人のお客につき、1ページ。ある年の顧客名簿は、53人に及ぶ。達筆な文字で、日々きちっと、顧客管理がなされていた。

「女学校の時、帳簿のつけ方を教えてもらったから、きちっとしているの。忘れないためというより、記録しておきたい。誰が、何を買ってくれたかを」

写真は今も残している顧客ノートの一部/44歳の時、支店長から店を持ってほしいと頼まれ、自分のショップを持ち、所長として従業員の指導などを行う管理業務も担うようになった。(編集部撮影)

堀野さんにとって、セールスに譲れないものはあるのだろうか。

「大事にするのは、お客さんの身になること。シワ取りの新製品が出て、あのお客さんにいいなあと思ったけれど、その前に頼まれていた商品があって、それを売って、またシワ取りも……となると支払いが重なってかわいそうだから次にするとか。そういう、思いやりもないとダメ。売ればいいというんじゃないの」

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堀野さんが今イチオシするポーラの化粧品。堀野さん自身も愛用している。