午後の昼寝は避け、涼しくて静かな環境を
夜眠れなくて昼寝をしてしまうことがありますが、できるだけ昼寝は避けましょう。もし寝る場合は20分ほどの短時間にしてとくに午後の昼寝は避けておきましょう。眠る場所も重要で、涼しくて静かな環境が望ましいです。自然光を浴びることも大切です。1日30分は自然光を浴びることを意識しましょう。飲み物にも注意が必要です。
昼食後以降のカフェイン、夕方のタバコはどちらも睡眠障害と関係しています(※28)。アルコールも眠る目的で飲まれる人がいます。実際寝つきがよくなると感じている人はいると思いますが、夜のアルコール摂取は起きている時間が長くなり、夜の後半の眠りが浅くなり、睡眠の質を低下させる可能性があると言われています(※29)。
ですので、眠るためにお酒を飲むというのはすすめられません。運動も重要です。定期的な運動は睡眠時間、寝つきやすさ、睡眠の質に効果的であることが報告されています(※30)。
ただ、就寝前は激しい運動をすると身体がリラックスできなくなるため、避けておきましょう。また、夜間にトイレで起きてしまう人は寝る前の水分摂取を控えましょう(※31)。
このような睡眠環境を整えた上で改善せず、先述した病的睡眠障害が認められない時は睡眠薬の使用が必要な場合があります。困っている場合はぜひ病院で相談しましょう。
※4 CDC Basics About Sleep How Much Sleep Do I Need?
※6 Bonnet MH. Effect of sleep disruption on sleep, performance, and mood. Sleep. 1985;8(1):11-9.
※8 CDC Basics About Sleep How Much Sleep Do I Need?
※10 e-ヘルスネット 高齢者の睡眠
※15 日本循環器学会2023年 循環器領域における睡眠呼吸障害の診断・治療に関するガイドライン
※17 Killgore WD. Effects of sleep deprivation on cognition. Prog Brain Res. 2010;185:105-29.
※24 CDC Basics About Sleep How Much Sleep Do I Need?