喫煙は避けたほうがいい
ホルモンバランスに悪影響を及ぼす習慣を避けることも重要です。
「ストレス」「不眠」「喫煙」「過度のアルコール摂取」は、ホルモンバランスの乱れをもたらし、男性更年期障害のリスクを高めます。
特に喫煙は避けたほうがいいと思います。私のクリニックを訪れる男性更年期障害の患者さんのうち、約20%が喫煙者です。
また、「ストレス」の悪影響も見逃せません。
クリニックに訪れる患者さんには、心配性や神経質な性格の方が比較的多いと感じます。
精神的な健康を保つため、ポジティブな考え方や、家族・友人と良好な関係を築くこと、社会的なつながりを持つことを心掛けてください。
症状が劇的に良くなった
前述のAさんは、不調の原因がうつ病ではなく、男性更年期障害だと判明してから、テストステロン補充療法(ホルモン補充療法)を開始しました。減少したテストステロンを注射によって補充する治療です。
また、Aさんは食事や睡眠など生活習慣の改善に取り組みました。ジムに通い、筋トレに励みました。
こうした努力の結果、治療を開始してわずか2カ月で、Aさんの症状は劇的に改善しました。うつ病に悩まされている特に50代以上の男性は、ぜひ以上のことを参考にしていただけたらと思います。