自信があるリーダーほど「自己否定をいとわない」

上司の立場にある人は一般的に強弁しがちです。

自信満々に断定的に話す傾向があります。

その背景の1つに「上司は常に自分が正しいと思いがち」という点が挙げられます。

他者の意見に対して聞く耳を持たず、ひたすら自分の意見を通すことになります。それくらい自信がないとリーダーなど務まらないという見方もあります。

しかし、本当に自信があるリーダーは、自己否定をいとわないものです。

「もしかしたら違うのではないか」
「もっと良い方法があるのではないか」

とメンバーの意見にも耳を傾けることができるのです。多くの意見をとり入れて、成果をあげてきた経験があるので、それを当然と思っているのです。

畑違いの部署では機能しなくなる

自分が正しいと思いがちな上司は、部下の意見に耳を傾ける習慣がないので、畑違いの部署に異動になったりすると、まったく機能しなくなることがあります。

相原孝夫『人望が集まるリーダーの話し方』(かんき出版)

下の立場の人に教えを乞うことをしないのです。

やがて部下との間に溝ができて、組織から孤立していくことになります。そうした状況でも、権威を示さなければならないと思い、さらにキツく当たるようになります。

聞く姿勢のある上司の場合、謙虚に教えを乞うことができます。

また、その分野の専門性はなくとも、効果的な質問をすることで問題点を洗い出したり、部下の発想を喚起したりします。

上司の役割は「部下が働きやすく、実力を発揮しやすい環境をつくること、他部署との交渉、上への上申などをサポートすること」と心得ているのです。

関連記事
これだけは絶対にやってはいけない…稲盛和夫氏が断言した「成功しない人」に共通するたった1つのこと
「さあ、エジプトの皆さんこんにちは」ほとんど日本語なのに"味の素が飛ぶように売れた"驚きの営業トーク
「お世話になります」は絶対に言ってはいけない…リクルート全国1位の営業が説く「電話で使える鉄板トーク」
時流に乗って「俺も辞める」で人生暗転…年収1500万円50代元大手部長が転職活動2年で見つけた"仕事の時給"
これを口にする人は生涯"大仕事"は成し遂げられない…仕事のデキる人が絶対に使わないNGワード