買い物には行くけれど、食材を冷蔵庫には入れない
今年の夏の週末にはこんなことがあった。F乃さんが美容院へ出かけている間に、夫に買い物メモを渡し、子どもとふたりでスーパーに行っておいてほしいと伝えていたところ、夕方になってF乃さんが帰宅してみると、玄関にエコバッグに入ったままの食料品が置かれていたという。
「夫は買ってきたものを冷蔵庫など所定の場所に収納するところまではしていなかったんです。魚や肉、牛乳などの生鮮食品もそのまま何時間も常温で放置され、いろいろな食品からの汁も漏れまくりの状態。なのに、『暑いさなかに買い物に行ったから疲れた』とエアコンのきいた部屋でゴロゴロしているだけの夫にあきれ返りました」
何を頼んでもいつも中途半端で雑な夫の振る舞いにF乃さんのイライラは募るばかり。「挙句に、『そんなにカリカリしないでよ。オレだって仕事で疲れているのに精一杯、手伝っているイクメンなんだからさ』と半笑いで言ってくる夫には、もうそろそろ堪忍袋の緒が切れそうです」。
「私は鬼母で夫は温厚ないいパパ」になっている
【CASE3】子育ての「いいとこ取り」だけする夫
「私は鬼母で夫は温厚ないいパパ、みたいな構図が出来上がっていること自体、腹立たしくて仕方ないんです」と憤るJ子さん(40歳)は、私立中学受験を目指して進学塾に通う小学生のワーママ。4歳年上で会社員の夫は、「とにかく子どもに甘い」という。
「志望校に合格するためには、今の娘の学力では相当の努力が必要です。なので、週末ごとにある塾の模擬テスト対策の勉強を毎日やらなければなりません。その勉強を見ているのは私。夫は仕事を言い訳に、平日帰宅してからは子どもの勉強にはノータッチ。そのせいで、私はいつも子どもから『ママはガミガミうるさいよ』と煙たがられているんです」