「娘に嫌われることはしたくない」言いなりになる夫
J子さんいわく、「夫は、『娘に嫌われることはしたくない』と言うばかりで、教育に関しても完全放棄。たまに夫と娘の二人で留守番をさせても、勉強を見るどころか娘の言いなりになってYouTubeを見せているだけ。私のつくっておいた料理には手をつけず、ウーバーイーツでファストフードを頼み、コンビニでアイスやお菓子を買い与えている始末。それで娘からは『ママは怖いけれど、パパのことは大好き!』と言われ、子育て上手なイクメンを気取ってやにさがっているのも納得がいきません」。
先日はJ子さんのほうが仕事で帰宅が遅くなり、夕食の支度や娘の世話など「夫がフォローしてくれているかな」と淡い期待を寄せてドアを開けると、リビングのソファに夫と子どもがただ横たわってくつろいでいるだけで、「お腹すいたよ。ママ、ご飯まだなの?」と。「さすがに夫に文句を言ったところ、『なんだよ、言ってくれたらオレだって手伝ったのに』と、まるで私に責任があるかのようななじられ方をされたのには本気でキレそうになりました」と振り返る。
子育て中の不満は子育てが終わってからも残る
理想のイクメンのあり方は夫婦や家庭によって変わるものの、条件によらず共通していえるのは「妻に頼ることなく、夫がひとりで子どもの世話ができる」ということに尽きるのではないだろうか。そこに「妻への感謝の気持ちを忘れず、ねぎらいの言葉をかけることを怠らない」ということが加われば満点だろう。
子育て中に夫に対して抱いた妻の不満ややるせない気持ちは、子育てが終わってからも残るもの。「いちばん大変だったとき、あなたはこんなことをした」あるいは「あのとき、あなたはこうしてくれなかった」は、その後もずっと妻の心のトゲとなって刺さり続けることは間違いない。
子育てを妻任せにしたり、妻からのSOSに見て見ぬフリを決め込んだりするのではなく、気づいた時点で細かくフォローしていくこと。それが、子育てが終わった後も円満な夫婦関係を持続できる唯一の方法だろう。