目が乾いていれば脱水のサイン
脱水のサインはいくつかあります。
まずワンちゃんの後ろに立ち、首のあたりの皮膚をつまんでみること。そのとき、つまんだ皮膚がすとんと落ちないようであれば、脱水の可能性があります。
次に、目が乾いているかどうかチェックします。目が乾いているかどうかといっても、いわゆるドライアイではなく、目の輝きを診ます。
目に潤いがあると、部屋の蛍光灯がそのまま目に映るくらいきれいに反射します。目に潤いがないと、蛍光灯がゆがんで映ります。
「口の中が乾いているかどうか」をチェック
そしてもう1つ、これは直接的なサインですが、口の中が乾いていること。
人間もそうですが、口内が乾いていると、唾液がねばねばします。歯茎をさわると、指がピタピタと張り付くような感じです。
これについては、たしかめられる飼い主さんは少ないかもしれませんが、もっともわかりやすいサインです。
中型の雑種のワンちゃんのケースでは、点滴で水分補給をすると痙攣から回復する可能性がありました。
もちろん必要に応じて痙攣の薬を処方することもあります(私のクリニックと違い、夜間救急の病院では薬を処方するのが基本です)。
夜間救急での対応だったのでそのワンちゃんには痙攣の薬を処方しましたが、点滴で水分補給をしたところ症状が治まり、無事帰宅していただくことができました。