エアコンにあたっているだけで水分は抜ける
犬の健康寿命を延ばすためには、水分摂取が欠かせません。
とはいえ、なかなか水を飲んでくれないワンちゃんがいることも事実です。
少しくらい水を飲まなくても、犬自身に困ったことがすぐ起こるわけではないのですが、水は生きる上で必要ですし、代謝にも必要なもの。1、2日飲まなければ命にもかかわります。
犬にも本能があるのだから、水を飲まないのは欲していないだけ、という思い込みは危険です。
野生動物なら本能で体が欲すれば水を飲みますが、ペットで飼われている動物たちは、より人間に近くなっているので、体が欲していても飲まないことがあると思ってください。
室内で長時間エアコンの風に当たっているだけで水分は抜けていきます。
つまり、ペットの動物たちは水を意識して飲まなければならなくなってきているのです。
「ドッグフードをふやかしておく」だけでもいい
繰り返しになりますが、とくにシニア犬は脱水に注意です。
人間と同じで、若ければ水分が多少足りなくてもなんとかなりますが、シニア犬が脱水になると、回復に時間がかかってしまうのです。
人間もそうですが、喉が渇いてから水を飲むのでは遅いことがあります。
脱水になる前に飲ませることが重要です。
犬に水を飲ませるには「水」だけでなく、煮汁を飲ませる方法もあります。
鶏肉や豚肉、魚を煮たものを水分として飲ませる、手作り食としてつくった「おじや」を食べさせると、水分を摂取できます。
あるいは、水のなかに少し煮汁を入れて風味づけすると、ひきつけられ喜んで飲む犬もいます。
手作り食で作った煮汁を製氷皿に入れて冷凍しておき、1個を水の中に入れて飲ませるのも手です。
ドッグフードがメインの子だったら、フードを水でふやかしておくことで、水分を与えることができます。