ダイエット中もスコーンは1日1個!

――どのように考え方が変わったのでしょうか?

それまではダイエットは我慢しなければ成功しないと思っていたんです。そうではなく、適正カロリーを守れば好きなものを食べながら痩せられるんだなと。それからは我慢するのではなく、どうやったら食べられるかを考えて、テトリスのようにやりくりしていました!(笑)

私はスコーンが大好きで、ダイエット期間中も最後の3カ月は1日1個食べていました。

――スコーンですか! ダイエット中は我慢する人も多いかと思いますが、食べながら減量できるのですね。

適正カロリー以内に収めれば問題ありませんでした。1つ300~400kcalあるので、どう調整してねじ込むかを考えるのは大変ですが、楽しかったですよ!

食べるタイミングもまちまちで、気合いを入れたい日は朝から、休日はブランチとして紅茶を入れてクリームも添え、ちょっと特別感を出して味わい尽くしていました。

――他に変わった点はありますか?

あとは栄養に対しての意識も変わりました。痩せたいからといってやみくもにカロリーを減らすのではなく、ダイエット中も必要な栄養素は摂らなくてはいけないということがわかってからは、食事に対して味や食べる量だけではなく“栄養が摂れる”という視点での満足度が加わりました。

たとえば、そこまでテンションが上がるおかずじゃなかったとしても、それを食べることで不足している栄養が補えると思うと満足できるというか。それまではなかった考え方ですね。

カロリー収支を見て運動内容をコントロール

――運動も継続していましたか?

夏に入った頃にウォーキングはやめて、当時自宅でできるエクササイズとして人気の高かったNintendo Switchのゲーム『リングフィット アドベンチャー』と『フィットボクシング』を始めました。天候に左右されないですし、ゲーム性があるので楽しみながらできるのが良かったです。

行うタイミングとしては朝・夕食前・夕食後が多く、その日のカロリー収支を確認して内容を決めていましたね。消費カロリーが足りない日は夜に少し長くやったりと調整もしやすく、そのおかげもあってダイエット開始から3~4カ月目は結構なペースで体重が落ちました。

モチベーションによって行動を変えない

――順調に減量していったのですね。停滞期はありましたか?

5カ月目を迎えた時に初めて停滞期に陥りました。この時点で15kgほど痩せていたのですが、突如体重が動かなくなり、500gを行ったり来たりが3週間続きました。

それまで割と順調に減っていたこともあって、周りに愚痴を聞いてもらったり、枕をバシバシ叩いたり、だいぶ投げやりになりましたね(笑)。

停滞期は2度あり、どちらも3週間程度。「当時は本当にきつかったのですが、こうしてグラフで見るとあまりわからないものですね」

――停滞期は心が折れそうになりますね……。どうやって乗り越えたのでしょうか?

正直ここでダイエットをやめてもいいかなという考えも頭をよぎりました。それくらいやる気がなくなっていたのですが、でもふと、モチベーションによって行動を変えていいのか? と。

仕事でもそうですよね。思うように成果が出なかったり、ミスをしたりしても、すぐに投げ出す人って少ないじゃないですか。ダイエットも同じで、たとえ今目に見える結果に結びついていないとしても、自分がやるべきことをやるのみなのではないかと思い直しました。

気分やモチベーションは変わって当然なので、そこに行動を紐付けず、これまでやってきたことを淡々と続けることにしたんです。その結果、停滞期を乗り越えることができました。