親は子供に分け隔てなく愛情を注がねばならない

才能あふれる者や実力の劣る者など、さまざまな選手を受け持つコーチは、似たような問題に直面します。そんな選手たちが一致団結して、1つのチームとしてうまく機能していくようにまとめ上げなくてはなりません。

これは子育てにも当てはまる話で、子どもの能力に差がある場合はなおさらです。

このような問題を解決するには、親は子供に対して分け隔てなく愛情を示すように努力しなくてはなりません。

ホリーのケースでは、ティナがバスケットボールに興味を持ち、熱心に打ち込んでいることを母親が喜ぶのは無理もないことです。その喜びを抑え込む必要はありません。ティナは天性の才能に恵まれていますが、選手として成長していくには、母親の励ましやサポートが必要です。

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しかし、母親の支えを必要としているのは、ホリーも同じです。

青年期の女子が、大人へと成長していくなかで自分らしさを意識できるようになるには、特に母親の助けが必要なのです。そのサポートの一環として欠かせないのが、本人の得意なものを見つけることです。それがきっかけで母娘どちらも喜びを味わえるようになるかもしれません。

ほかのスポーツを勧めてみる

ホリーの場合、他のスポーツをやってみるのもいいでしょう。そうすれば、ホリーにとって母親は同じ競技に精通した厳しいコーチではなくなり、自分を応援してくれる存在となります。

自分は愛されているという意識を持つことができれば、ホリーも高校の学校生活やスポーツや勉強でつらいことがあっても、乗り越えていくための元気が湧いてくるでしょう。

いちばん上の子供は通常、親から人一倍目をかけられ、大きなプレッシャーを向けられるものです。ケガをするのではないかとか、勉強でもスポーツでも目立たない存在になるのではないかと、親は過剰に心配してしまうのです。