スポーツ選手が息子、娘に同じ競技をさせたがるように、自身と同じ職業に就かせたがる親がいる。スポーツ臨床心理士のリチャード・D・ギンズバーグさんは「親子と言えど才能や特徴はそれぞれ異なる。無理強いをすれば、子供は自分らしさを犠牲にすることになる」という――。

※本稿は、リチャード・D・ギンズバーグ、ステファン・A・デュラント、エイミー・バルツェル(著)、来住道子(訳)『スポーツペアレンティング 競技に励む子のために知っておくべきこと』(東洋館出版社)の一部を再編集したものです。

落ち込んだ、悲しい、不幸な10代の少女。
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バスケ選手の母親のもとで育った2人の娘

同じ家族でも、親によく似た子どももいれば、全く似ても似つかない子どももいます。親は自分に似た子どもに目をかけ、似ていない子どもにはかまってやらず、疎外感を与えてしまうこともあります。