小細工せず背景や本音を伝える

夫(妻)のメンタル疾患などによる退職に伴い転職したい

たとえば、いったんキャリアライフを離れて子育てに専念するつもりだったが、配偶者の不慮の事情により、家計を支える必要が発生したといったケースが該当します。

ポジティブな理由ではないため、回答に窮する人が多いようです。

ここも変に小細工するのではなく、背景や本音をきちんと伝えるべきです。

たとえば、「先月、夫が疾病によって退職となりまして、夫はしばらく治療に専念することになりました。そこで家計のために私も働きに出ることを決心しました」といった具合です。

もちろん、これだけで終わってはもったいない。

たとえば、「事情がどうあれ、働く以上、生半可な気持ちで仕事をするつもりはありません。私には家族の生活がかかっていますので、御社で働くチャンスを頂けたら全力で頑張ります」と必死さ、本気度をRPしておきましょう。

志望理由をアピールする機会にする

夫(妻)の転勤(移住)に合わせ転職したい

コロナ禍でフルリモート勤務が認められるようになってから、こうした背景を持つ転職希望者も増えてきています。

ただ、ポジティブな理由ではないこともあって、転職理由を聞かれたさい回答に窮する人も多いようです。

たとえば、「夫がフルリモート勤務になったことがきっかけで、家族でよく話し合ってこの地での生活を選びました。そしてせっかくだから、私もこの地で働こうと思い、転職先を探しています」と、背景や本音をそのまま伝えて良いのでしょうか?

このフルリモートの件に限らず、たとえば大手企業での全国転勤の事例もあることから、面接官も納得できる内容なので、OKです。

ただし、このままで終わってはもったいないです。

この後に、「この地方の中でも、なぜ御社を志望しているのか?」に話題を移しましょう。

家庭の事情によって住所も変わり新天地を探しているというプロセスをきちんと理解してもらった上で、そうした中でも私は御社でぜひ働きたいんだ、と志望理由をアピールする絶好の機会だと捉えてください。