反省を踏まえ、腹を据えて働く覚悟を伝える
転職回数が多い
実際どれくらいだと多いのか? と、よく私は質問されます。
職種や業界によって違いますが、若手ならおおむね3回以上なら多いと捉えてください。
上司からのパワハラがひどくて、同期入社も半年で皆辞めたなど、退職理由が自分のわがままに起因するものでなくても、やはり回数の多さを高評価とする面接官は皆無です。
こういう場合、非常に悔しい気持ちは分かりますが、ここは伝え方を工夫しないといけません。
「転職回数が多いですね?」と言われて、「いや、多いとは思っていない」と事実誤認の反駁をしたり、「多いかもしれないが、環境適応能力が身についている」と無理やり売りにつなげるのはNGです。
転職を繰り返してきたのは、すでに過去の話であることは、面接官も理解しています。
だからこそ面接官は、過去をしっかり振り返り、簡潔に自分なりの弁明を述べる応募者から、若手らしい真摯さ、誠実さ、潔さを感じ取りたいと思っています。
反省を踏まえた上で、心新たに御社で腹を据えて働く覚悟、たとえば、「こうした面接のチャンスを頂いた御社で、きちんと定着して安定して働きたい」といった熱い思いを語ってください。
自責の場合は決意を語る
直近の勤続年数が短い
一般的に在職3年以内なら、この「短い」に該当すると考えてください。
ここは自責と他責の2つのパターンがあります。
自責は、自らの意思で短期離職した場合が典型的です。どのような事情があったにせよ転職には不利に働きます。「最近すぐ辞めた人」を、わざわざ採用する動機がありません。
一方、他責の場合、会社都合、たとえば倒産や事業所の廃止・縮小による短期離職であれば、その事情をきちんと伝えれば良く、そうすれば不利には働きません。負い目に感じず、毅然と語って下さい。
さて自責の場合、「実は前職の上司に問題があって~」「入社前の説明と大きく違って、実際はこのようなひどい状態で~」と、くわしく説明したとしても、面接官は「あなた自身にまったく問題はなかったのか?」と疑っています。
なので、「会社と私のベクトルが違うのが分かったので、決断は早い方が良いと考えた」と、経緯や理由に触れつつ、「短期離職は自分も望んでいない。次は長く定着して働きたい」という決意を語っておきましょう。