ヨコのつながりを作る方法②「キーパーソンに接近を」

ヨコのつながりを作る有力な手段の一つとして、最近私が注目しているのが各種のビジネスカンファレンスです。ビジネスカンファレンスが開催されるときには、しばしばボランティアスタッフの募集が行なわれます。

例えば、日本最大級のビジネスカンファレンスである「Industry Co-Creation(ICC)サミット」は、宿泊・交通費などを自己負担するボランティアによって運営が行なわれています。こうしたカンファレンスの運営に参加することは、会社では決して作れないヨコのつながりを構築できる非常にいい機会です。

ビジネスカンファレンスやイベントに参加する場合は、主催者に近い人、あるいはハブ的な役割を担っている人と積極的につながることをおすすめします。いわゆる「キーパーソン」と呼ばれるような人です。主催者とつながるのもいいのですが、必ずしも主催者がキーパーソンであるとは限りません。主催者以上に顔が広く、いろいろな人とつながっているキーパーソンが、カンファレンスやイベントには必ず何人か存在します。

そういったキーパーソンと仲良くなると、ヨコのつながりが一気に広がりますし、何かあったときに人とつなげてもらえたりします。

ヨコのつながりを作る方法③「定期連絡のクセをつける」

ヨコのつながりを維持するためには、一度つながった人と定期的にコミュニケーションを取り続ける必要があります。とはいえ、つながっている全員とコミュニケーションを取らなくても大丈夫です。

何かのプロジェクトで力を借りたいとき、相談を求めたいときに助けになってくれるのは、自分にできない役割を担ってくれる人、自分にはない視点からアドバイスをくれる人です。だから、自分には真似できない特別な能力を持っている人、尊敬できると思える人を中心に、つながりのメンテナンスを行ないましょう。

コミュニケーションの方法としては、SNSで「お元気ですか?」「最近、どうされていますか?」などと軽いメッセージを送るのもいいですし、「久々にお茶でもしましょう」と声をかけるのもよいと思います。お互いに近況報告をするだけで、つながりは維持されます。相手に心理的な負担をかけない範囲で、定期的に連絡を取るクセをつけましょう。

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私自身、定期的に連絡を取ってコミュニケーションを取っている人が何人もいます。例えば、『プロセス・エコノミー』の著者であるIT批評家の尾原和啓さんとはしばしば連絡を取り合っています。尾原さんが日本に来るときには、必ずお茶を飲みながら話をする機会を作り、海外で見てきたことを教えてもらったり、私がしている仕事について教えたりしています。

私が書籍を出したとき、尾原さんからプロモーションの方法を事細かに教えてもらい、そのとおりに実践しました。本の出版は私にとってのクリエイター活動であり、まさにヨコのつながりがクリエイター活動に生かされた事例だと思います。