「自分は商品である」と自覚すると覚醒する
下位に甘んじているキャバ嬢は、職業人としての自覚が足りず、どこか投げやりな態度であることがほとんどです。
髪はボサボサ、スウェットで出勤する、灰皿を替えるタイミングに気づかない、など接客の基本ができていません(出勤時に偶然お客様に見られる、ということはよくあります)。
しかし、そこに「自分は商品である」という「キャバ嬢のあり方」を自覚させると、隠れていた才能が目覚め一気に跳ね上がることがあるのです。
当店でナンバーワンになったあるキャバ嬢が、まさにそういうタイプでした。
キャバクラ未経験で、あまりオシャレとはいえず見た目もパッとしない子でしたが、言われたことを素直にやる長所があります。
接客の要点を一つひとつ教えると実直に行い、気づけばナンバーワンになっていました。
中位6割は頭打ちの傾向がある
売れるキャバ嬢になるために必要な条件は「まめさと愛嬌」と「プライド」だと考えています。
「まめさと愛嬌」は彼女が持っていたものですが、新たに「プライド」を手に入れることによって、飛躍的に伸びました。
職業人としての誇りにあふれたキャバ嬢がまとうオーラは、優良顧客を引き寄せます。
それが彼女がナンバーワンになれた理由です。
下位2割は当たり前のことが当たり前にできていないから下位になってしまっているわけです。
中位6割は当たり前のことはある程度できているので、残念ながらそこから先は頭打ちになってしまう傾向にあります。
それでも下位の人が伸びると中位の人たちが焦り、競争原理が働いて全体のレベルが上がります。
下位2割の人材からダイヤの原石を探して磨くことも、管理職の重要な仕事といえるのです。