重要情報がスクショで流出する
そこには「売上目標未達だったけど、給料上げておいたよ」と書いてあります。
店長が特定のキャバ嬢をひいきしていることの証拠が回覧されてしまったのです。
同じお店で働いているキャバ嬢としては、不信感が募るでしょう。キャバ嬢本人はこのひいきを「気持ち悪い」と感じ、告発したようでした。
また、当店に面接に来た経験者と給料の話をする際に「前の店ではこれくらいもらっていました」と、LINEのスクショを見せられることがあります。
このように給料という大事な情報が、証拠付きで転職の材料として利用されてしまう恐れもあるわけです。
文章で「注意や叱責をしてはならない
私がメールやLINEで伝えないようにしていることが、もう一つあります。
それは注意や叱責の言葉です。
文章だと感情のニュアンスが伝わりにくく、誤解を生みやすいためです。
昔、キャバ嬢に「今日のあの接客、ここを直したほうがいい」という内容を送ったところ、私が怒っているように受け取られ、「すみません。辞めます」という内容が返ってきたことがあります。慌ててフォローしましたが、文章でやり取りすることの難しさを実感しました。
退職という大事なことを簡単に伝えてしまえるのも、メッセージアプリならではだと思います。
口頭や電話であれば表情や声のトーンなどから相手の理解度や気持ちを多少なりとも知ることができます。
しかし一方的に送る文章では、それができません。
口頭・電話のほうが人情味を感じる
このときは「『!』をつけるのも怒ってるみたいだし、絵文字をつけるのも何か違うよな」と迷った末、何もつけないで送ったのですが、無感情な文面ゆえに相当怒っていると誤解されたようです。
褒めるときやお礼を言うときなど前向きな言葉は、直接会うタイミングがなければ文章でも構いません。
しかし私はなるべく口頭で、難しい場合は電話で伝えるようにしています。そのほうが人情味を感じると思うからです。
人間を相手にする仕事ですから、直接やり取りするプロセスも大切にしたいと思っています。