相手の言葉の真意を理解できる人は、どんな分野でもうまくいく
しかし、よい点を改めて理解できると、一気に愛着と感謝の気もちが湧いてきました。
翌日理事長に会ったとき「これまですみませんでした。わたしがもっとしっかりしていれば、理事長もそんなことを言わなくて済んだのに、これからはみんなのためにがんばります!」と伝えたそうです。
すると、理事長は「君はいつか気づくと思っていたから強く言っていたけど、その言葉を聞けて本当にうれしい。ありがとう」と言ってくれたそうです。
それ以来、理事長との関係は格段によくなり、頻繁にコミュニケーションもできるようになりました。そして、何より仕事に対して生きがいを感じられるようになり、幼稚園もこれまで以上に活気にあふれるようになったそうです。
もちろん、自分には非がなく、相手が理不尽なだけのときもありますが、どちらなのかを確認したいときは、ぜひ一度、相手のよい点を見るようにしてみてください。
自分の状態が変わると、相手の言葉のとらえ方が変わることがあります。
どんなことを言われても、客観的に相手の言葉の真意を理解できる人は、どんな分野でもうまくいくでしょう。
※1 前後即因果の誤謬 Damer, T. Edward (13 January 2012).“Attacking faulty reasoning: a practical guide to fallacy-free arguments (7th ed.)” Boston, MA: Wadsworth, Cengage Learning