好物を思う存分食べたほうが男性ホルモンが増える
現在の日本の健康診断ではBMIが25~30になると、判で押されたように「肥満」のレッテルを貼られて食事指導を受けるようになります。
動脈硬化を防ぐための「食べる楽しみを抑えた」暮らしです。この指導と正反対にあるのが「食べる楽しみを優先した」暮らしです。
私は60歳を過ぎた「やや小太り」ですが、後者を選び、すでに実践しています。
ワイン好きの私は、赤ワインと白ワインを交互に飲み、それに合う食事を摂っています。
今日は赤ワインと肉料理、明日は白と魚といった具合です。
動脈硬化を恐れるあまり、好きなものを満足に食べない暮らしを続けていれば、自ずと男性ホルモンは減少していき、免疫機能は低下します。
それよりも好物を思う存分食べ、男性ホルモンの量を増やし、NK細胞活性を上げたほうが、よっぽど幸せです。
そういう暮らしを続ければ意欲が枯れることはなく、脳はヨボヨボになりません。
逆に「健康長寿脳」の持ち主となり、その元気ハツラツぶりは外見にも表れてきます。
好きな食べ物で「好かれる外見」に
人の印象は「外見が9割」という見方がありますが、福沢諭吉も『学問のすすめ』の中で次のように述べています。
「顔色や表情を、いきいきと明るくすることは、人として大事なことである。
いつも苦虫を噛みつぶしたような顔をしていてはダメである。なぜなら人の表情は、家の門口と同じだからである。
多くの人と交際し、付き合うには、門口を清潔にして、相手が入りやすくすることが大切である。
ところが、人と広く交際したいのに、表情に気を使わず、偽君子の格言を信じて、渋い顔つきでいるのは、門口にガイコツをぶら下げ、玄関に棺桶を置いているようなものである。
これでは人は近づかなくなる」
さすがは福沢諭吉。ガイコツ、棺桶と刺激的な言葉が使われていますが、人の外見の大切さを見事に言い当てています。
それは単なる見てくれではなく、内面から滲み出てくる「外見」の重要性です。
人に好かれる、生き生きとした明るさは、「好きな食べ物」抜きには作れないことを再認識したいものです。