リビングを区切って子ども部屋を確保

<ライフスタイルその4>子どもが中学生以降~性別による部屋割り

子どもが中学生以降になると、思春期にさしかかります。思春期には、狭くてもよいので一人になれる自分のスペースを用意してあげましょう。また勉強も難しくなってくるため、落ち着いて学習に集中できる環境が大切です。そのため、リビング学習は卒業して「子ども部屋」をつくってあげましょう。この「子ども部屋」の部屋割り方法ですが、大きく2つの方法があります。

ひとつの方法は、図表5のように、兄弟姉妹の性別により部屋割りする方法です。この方法は、狭い住まいでもできるだけ部屋を広く使いたい場合に向いています。また二人で使用する共同部屋になる場合は、協調性が育ちやすく、引きこもりなどの問題も起きにくくなります。例えばこちらのご家族の場合、長女・長男・次女なので、「子ども寝室」だった洋室を姉妹2人で使用する「女の子の部屋」として、また「リビング学習部屋」だった場所を、長男が使用する「男の子の部屋」として部屋割りします。

作成=COLLINO一級建築士事務所

「男の子の部屋」は、個室として独立性を高めるため、LDとのあいだに間仕切りを設置します。この間仕切りは、天井と床に突っ張るタイプのもので、通販サイトなどで手軽に購入できます。ロールスクリーンの扉がついたものとあわせて使えば、個室のようになります。

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「男の子の部屋」に使う間仕切りは、ロールスクリーンの扉がついた、天井と床に突っ張らせて設置できるもの

姉妹2人で使用する「女の子の部屋」には、2段ベッドを置きます。2段ベッドは高さが高いため、マンションやアパートの場合は天井から下がるはりやエアコンの位置に注意して、設置場所を選んでください。この部屋割りは「夫婦の寝室」や「LD」はそのままで、リビングの一部と洋室1のみを変更するので、比較的手軽に部屋割りの変更ができます。

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姉妹で使う「女の子の部屋」。勉強も就寝も姉妹共同にすると、部屋は広く使える