幼児期までベッド購入はNG

<ライフスタイルその2>子どもが赤ちゃん~幼児期の部屋割り
【図表3】赤ちゃん~幼児期の部屋割り
作成=COLLINO一級建築士事務所

つぎに、子どもが3人誕生して、赤ちゃん~幼児期までの部屋割りを見ていきましょう。図表3のようにLDと洋室2の収納部屋はそのまま使い、洋室1を「部屋割り」します。例えばですが、「夫婦の寝室」として使用していた洋室1を、「家族の寝室」として部屋割りします。狭い住まいにベッドを置いてしまうと、どうしても窮屈になってしまうため、まだ子どもが小さいうちは布団を敷いて家族全員で就寝するようにするのです。またライフスタイルの変化に合わせて部屋割りを変えるときに、大きな家具であるベッドは動かしにくいため、子ども部屋をつくる時期までは、なるべく布団で寝ることを検討してみてください。

<ライフスタイルその3>子どもが小学生~リビング学習期の部屋割り
【図表4】小学生~リビング学習期の部屋割り
作成=COLLINO一級建築士事務所

つぎは子ども3人が小学生(長女:小学6年、長男小学3年、次女:小学1年)の時期の部屋割りを見ていきましょう。小学生のあいだは、学習習慣をつけるため、リビングなど、親の目が届きやすい位置に、学習空間を部屋割りする「リビング学習」がおススメです。そうすることで、子どものようすを見守ることもできますし、また子どもにとっても親が近くにいることで、安心感を得ながら学習に取り組むことができます。

図表4は、LDのなかに「リビング学習」部屋を部屋割りし、「収納部屋」だった洋室2を「夫婦の寝室」として、また「家族の寝室」だった洋室を「子ども寝室」として部屋割りしたようすです。LDの「リビング学習」部屋には子ども3人それぞれの専用デスクと収納ワゴンを置き、また本棚を置きます。

LDにつくった子ども3人で使う「リビング学習」部屋
画像提供=COLLINO一級建築士事務所
LDにつくった子ども3人で使う「リビング学習」部屋

「子ども寝室」には2段ベッドと布団を敷いて、子ども3人の共同の寝室として使います。収納家具も置いて、掃除から衣服や雑貨の管理まで、兄弟姉妹で話し合い、支えあいながらできるようにすると、協調性が育ち、また思考力も育ちやすくなるようです。

「子ども寝室」
画像提供=COLLINO一級建築士事務所
「子ども寝室」には、収納家具も置いて、掃除から衣服などの管理も兄弟姉妹でできるようにする