箱根駅伝2023では「プーマ」が躍進する予感大
箱根駅伝ではニューカマーといえるプーマだ。日本ではサッカーのイメージが強いが、陸上界では世界的なアスリートが愛用している。前回は加藤大誠(明大4)ひとりの着用者だったが、全日本大学駅伝では青木瑠郁(國學院大1)、丹所健(東京国際大4)、宗像聖(東京国際大4)の3人が着用していた。
加えてプーマのユニフォームを着ている立教大が箱根駅伝予選会を突破。正月の晴れ舞台に55年ぶりに出場することになる。箱根予選会でプーマを履いていた立大の選手はいなかったが、普段の練習では多くの選手が同社のシューズを活用しており、本番でも履く選手が出る可能性がある。
前回はナイキを着用して3区の日本人最高タイムを叩き出した丹所は、今回プーマの未発売モデルを着用する予定。「ナイキ厚底シューズと変わらないクッション性もあるし、スピードも出る。ナイキから脱出するのはなかなか難しいと思うんですけど、自分には合っていると思います」と話していた。
あるスポーツ専門店では今秋のレーシングシューズの売れ行きはナイキよりもアシックスの方がいいという。「METASPEED」シリーズへの関心の高さがうかがえるが、まだまだレースではナイキを選ぶ選手が圧倒的に多いようだ。また昨季まではアディダスを履いていた選手が今夏に発売されたアルファフライ2を気に入り、ナイキに履き替えたパターンもある。
各社がハイレベルのシューズを登場させていることで、選手たちは“シューズ選び”に悩んでいるようだ。まだまだ“厚底ウォーズ”は続くだろう。