舌の位置を意識する

口が開いてしまう原因が鼻詰まりや歯並びなどにある場合は、耳鼻科や歯科での治療が必要です。成長段階の子供とは異なり、大人の場合は、歯並びや骨格を自力で治すことはできませんので、歯科矯正が有効です。鼻詰まりや歯並び、骨格などが原因で鼻呼吸がしにくいなどの問題がない場合は、鼻呼吸を意識することが大切です。

とはいっても、無意識に口呼吸をしている人が急に鼻呼吸に切り替えるのは簡単なことではありません。鼻呼吸を習慣化するために、まずは舌の位置を意識することから始めてみてください。

口呼吸では、舌の位置が下がっているので、これを意識的に正しい位置におさめるようにし、舌を上顎に密着させましょう。舌先は上顎の前方(口蓋ヒダ)につけ、舌は上下の前歯には触れないようにします。これが正しい舌の位置で、「スポットポジション」とも呼ばれます。

慣れないうちは、数秒維持するだけでも舌や口周りの筋肉が疲れるかもしれません。気づいた時にスポットポジションにするところから始めて、徐々に慣れていくようにしましょう。

就寝中は、意識して口を閉じることができないので、医療用テープを貼って唇を閉じるようにするのもよいでしょう。就寝中の口呼吸は睡眠時無呼吸症候群につながる可能性があります。最近は口呼吸防止のグッズも手に入りやすくなっていますので、自分に合ったものを使ってみてください。

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