大多数が「準備ゼロ」で面接に臨む

「書類選考なしで面接に進める」というのを売りにした求人がありますが、その逆はありません。適性検査も、課さない会社は多くあります。最も重要なのは面接なのです。

応募書類は手間暇をかけ、さらに添削など専門家の支援を受けると、選考を通過できるレベルまで向上できます。しかし、面接は同席して代わりに話してもらうわけにはいかず、自身の力だけで何とかしなければなりません。つまり、面接対策が成功転職の鍵なのです。

だからこそ、面接対策に比重を置いて準備すべきなのですが、大半の人は準備ゼロで面接に臨んでいます。だから不採用が続くのです。

逆に言えば、しっかり対策をすれば、それだけで抜きん出ることが可能になるわけです。

本書には、ミドル世代の転職を支援してきた、筆者の約20年のノウハウを余すことなく詰め込んでいます。ぜひ、『受かる書き方』とセットでお読みになって、ミドル世代に必要不可欠な「転職スキル」を身につけて、チャンスをつかんでください。

面接まで来ればあと一歩

ミドル世代にとって、転職したくてもなかなか決まらないのは、よくあることです。

経験が問われる上、年齢という要素も加わるので、そもそも応募できる求人が乏しいのは仕方ないことです。

中谷充宏『30代後半~40代のための 転職「面接」受かる答え方』(秀和システム)

さらに、企業側は即戦力か否かをシビアに見定めるので、「なかなか転職が決まらない」というのは、ごく普通のことです。

ただ、面接まで進めたとなると話は別。採用される確率が非常に高いということです。

というのも、転職がうまくいかない最大の要因は、そもそもターゲット選定を間違えていて、全く合っていない所に応募すること。だから書類選考で弾かれまくるのです。

なので、そこを通過して面接までたどり着いているなら、あともう少しなのです。

言うまでもなく、リアルに双方向のコミュニケーションをとれる場が面接です。ミドルなら商談や会議、プレゼンを含め、類似したコミュニケーションの場を何度も経験しているはずです。

ただし、楽観視は禁物。本書を熟読して、想定される質問への回答案を書き出す等、準備を怠らないようにしましょう。もちろん、こうした面接対策を行った方が、内定獲得率が高くなるのはおわかりだと思います。

私の実感になりますが、面接対策を全く行わずに面接に臨むミドルは約8割。

となると、きちんと準備をすれば上位2割に入れるわけです。

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