塾通いを拒む子「できない自分を見せたくない」

一方、小4、小5にはまた別の問題が起きている。

塾に行くのを嫌がり、オンライン授業を選択する子供が増えているのだ。コロナ時代も3年目に入ると、「withコロナ」の考えが定着し、感染者数に多少変動があっても基本的は対面授業を行うようになった。しかし、なかにはコロナに対して慎重な家庭もあり、現在はほとんどの大手進学塾で対面授業かオンライン授業かを選べるようになっている。

そんな中、コロナが落ち着いても塾に行きたがらず、オンライン授業を希望する子供が増えている。近年、共働き家庭が増え、コロナ禍で親のどちらか、または両方がリモートワークに切り替わったという家庭は少なくない。そんな家庭では、子供には「塾へ行ってほしい」。ところが、当の本人は行きたがらない。それはなぜか?

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単に「塾に行くのが面倒くさい」という子は一定数いるだろう。だが、別の理由で行き渋りをしている子がいる。

大手進学塾の授業は、先生の説明の後に問題を解かせて、答え合わせと一緒に解説をするというのが、一般的な流れになっている。その際、子供たちの集中力を切らさないために、先生が指名し、子供たちに答えさせる。実はこれを嫌がる子は少なくない。できない自分を見せたくないからだ。9歳、10歳の年頃になると、友達と自分を比べたり、周りから自分がどう見られているかが気になったりして、“できない自分”に自己嫌悪を抱きやすくなる。特に男の子よりも成長が早い女の子はその傾向が出やすい。

でも、オンライン授業を受講していれば、当てられる確率はグッと減る。自分を防御するために、オンライン授業の逃げ込んでいるのだ。しかし、先にも伝えた通り、オンライン授業は画面越しにいる先生の話を聞いているだけで、受け身になりやすい。また、大人の目がないと手が止まり、自分で考えて解くことをしなくなる。その結果、演習量が不足し、成績が伸び悩むという悪循環を引き起こす。

塾に行かず、成績は下がる一方の子供を心配し、親が教えようとするが、これがなかなかうまくいかない。この頃になると反抗期に差しかかり、親の言うことを素直に聞けなくなってくるからだ。そして、親子のバトルが繰り広げられる。こういう状況が続いてしまうと、ますます挽回は難しくなる。では、どうしたらよいのか?