流動性の高いキャリアを形成する4つの要素
では問題となるのが、流動性の高いキャリアとはなんだろうか、ということです。
ざっくりと以下のようなものが該当するのではと考えています。
1 プロジェクトマネジメント経験
業種を問わず、あらゆる会社でプロジェクトは存在しています。そのため、プロジェクトをきちんと成功に導く能力は、どこの企業であっても一定の価値を生み出すことのできるスキルと言えます。
2 会計知識(経理/財務)
プロジェクトマネジメント経験と同様で、全ての上場企業において経理部は存在しています。
3 法人営業経験
世の中のお金の流れのメインはBtoBであり、その繋ぎ役である法人営業はあらゆる会社で必要とされています。もちろん、商材によってノウハウは異なりますが、顧客開拓→提案→クロージング→納品という基本的な仕事の流れは共通であり、汎用性の高いスキルです。
4 システム・エンジニア
今や経済活動とITシステムは不可分になっています。ITシステムは電気・ガス・水道のような社会のインフラそのものであり、それを構築・運用・保守するエンジニア職は非常に流動性の高い仕事だと言えます。
一方で、人気な割に流動性が低い職務経歴書を作ってしまうものとして、新規事業立ち上げ経験が挙げられます。理由は複数ありますが、 次のようなところでしょう。
●ビジネスというのは立ち上げフェイズよりもその後の運用フェイズの方が遥かに長いので、そもそもポジション数が少ない。
●仮に運良くポジションがあったとしても、社内で高い実績を出している人(実力が確かな人)がアサインされるのが妥当であり、少し経験があるからといって外部から採用した実力未知数の人にその責任あるポジションは任せづらい。
といったあたりが主な事情だと考えられます。