70代80代になっても声がかかる人の特徴
【一目置かれて、声がかかりやすい人の3つの特徴】は……。
1 専門性を“言語化”できていること
すでに専門職であれば、道も開けやすいものですが、「会社で事務をやっていました」「管理職でした」など、ぼやっとしたスキルは、声をかけたくても、その人を生かすイメージができないのです。
人に紹介されるときも「この人は○○をやっている人」「○○ができて、△△に詳しい人」など一言で表現できると、「じゃあ、こんなことできる?」と声もかかりやすくなります。
2 すぐに対応して最後までやり切ること
あたりまえのことのようですが、「いま忙しいので」となかなか取り掛からなかったり、引き受けても放置したりしていると、声はかからなくなってきます。
相手が必要としている場面で、すぐに対応して最後までやり切ることが信頼につながります。途中で「報連相(報告・連絡・相談)」をマメにして風通しのいい関係をつくっておくことも大事です。
3 人の期待を超え続けること
会社の中でも外でも、頼まれた仕事に対して、相手の期待を超えて心を動かせば、かならずといっていいほど「またお願いしたい」となります。
少々むずかしいことにも挑戦してまた期待を超える。この繰り返しで、専門性を認めてくれる人が広がって、あちこちから声がかかる人になるのです。
70代の雇われ社長で、次々に新規プロジェクトを任されている人が、こんなことを言っていました。「自分自身の目標はないけど、人に期待されて、喜んでもらうことがたまらなく好きなんだよね。その繰り返し」
70代80代になっても、声をかけてもらう自分、しかも身近な人だけでなく、社会から声がかかる自分のイメージを、頭の片隅に置いてみてはいかがでしょう。
40代からスキルを伸ばす方法
人生後半のステージに向けて、スキルアップしたり、新しいスキルや学びを始めたりしようとしている人もいると思います。
しかし、40代50代でなにかを身につけるのは、容易なことではありません。
たとえば、外国語の学習でも、40代50代でやろうとすると、10代20代の倍以上の時間と労力とお金がかかるでしょう。
「いくつになっても、できるはずだ!」という気持ちはもっていたいものですが、現実的にできること、できないことがあり、努力の“方向”と“方法”を間違っては、徒労に終わることになります。
仕事でも学習でも「努力の方向性を間違っていないか」を見極める方法があります。
ひとつは、「やっていて楽しいか、夢中になれるか」ということ。
楽しいこと、夢中になれることなら、続けることも苦にならず、結果はどうであれ、それはそれで意味があります。
鍵になるのは“好奇心”で、知りたいことへのエネルギーは自然にわいてきて、努力を努力とも思わなくなります。50歳からは、やっていて楽しくないこと、夢中になれないことは、ばっさりと捨てる覚悟をもったほうがいいでしょう。嫌々やってもうまくいきませんから。
ときどき、「努力はかならず報われる」と、使うあてがない資格や語学の勉強をやっている人がいますが、苦痛になる努力であれば、時間と労力を無駄にすることになりかねません。
そして、もうひとつは、「人に喜ばれることか」、または「人に認めてもらえることか」ということ。
人が「助かる」「すごいね」「さすが」などと評価してくれることは、自分の「強み」。努力の方向性は間違っていないはずです。
50歳からは、苦手なことを人並みにする努力をしている場合ではありません。得意なことにさらに磨きをかけたり、「+α」の価値を加えたりすることで、「求められる人」になっていくのです。