洗浄したコンビニの野菜は栄養素が抜けているは間違い

一方、ビタミンの補給はどうしてもサラダに頼ることになります。昨今のコンビニはサラダのバリエーションも豊富ですが、そのなかで選びたいのはホウレンソウなど栄養価が高い緑黄色野菜を使ったタイプ。ニンジンが入る野菜スティックも手軽に食べられるのでおすすめです。

写真=『プレジデントFamily2022夏号』より

ちなみに、コンビニの野菜は洗浄しているため栄養素が抜けているといわれますが、どれだけ洗ってもゼロになることはありません。

食事の時間があまりないときは野菜ジュースをプラスするだけでもいいでしょう。念のために言うと、マカロニサラダやポテトサラダはサラダといっても炭水化物が中心。野菜でなく主食扱いになります。

図表1に、「おにぎり×からあげ×おひたし」など3つの栄養素がばっちり入った組み合わせ5例を紹介しました。こうして組み合わせを考えるのは、パズル感覚で楽しいはず。自分で選べばおいしさもひとしおでしょう。

そんなコンビニ食のネックは塩分の多さ。総じて味付けが濃いのです。ただし、週1、2回、お昼に食べる程度ならさほど気にしなくても大丈夫。その分、普段の食事で気を付けてやってください。

子供のうちに身に付けた栄養の知識は、大人になってからの食生活にも役立ちます。もちろん、コンビニ食との付き合い方も違ってくるでしょう。長い夏休み、昼食づくりのひと休みも兼ねてコンビニ食育を試してみてはいかがでしょう。

まとめ:「主食」「おかず」「野菜」の三つがあればOK
赤石定典さん
東京慈恵会医科大学附属病院栄養部。管理栄養士。『慈恵大学病院のおいしい大麦レシピ』などの本やテレビで、食事で健康になる情報を発信している。
(構成=上島寿子 撮影=よねくらりょう)
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