日本語をベースに、フランス語、英語も習得させたい

息子さんは2歳なので、そろそろ進学先を考え始めているという。滝川さんは父親がフランス人。フランスで教育を受けたこともあり、日本語、フランス語、英語のトライリンガルだ。息子さんにも、母語である日本語教育をベースに、英語やフランス語などの外国語をネイティブ並みに習得させたいという思いは、進次郎さんとも意見が一致している。

撮影=市来朋久

今息子さんが通っているプリスクールは、英語以外に日本語の学習をきっちり行っているのが魅力だという。しかし、「インターナショナルスクールなのか、それとも日本の学校なのか、義務教育をどこで受けさせるか、まだまだ悩み中です」とのこと。

「私は、小・中・高と公立校で学んでいるので、息子も公立でいいかなと思っていました。でも、彼のプライバシーを守るためには、私立校やインターナショナルスクールもありかなと考えています」

息子さんが高校生、大学生になったら、滝川さんや留学経験のある進次郎さん同様に海外で学ぶという選択肢もある。特にフランスは留学先として濃厚かもしれない。

「世界中の教育現場を巡ったある専門家の方に聞いたのですが、フランスの教育レベルは世界のトップクラスだそうです。集中的なエリート教育というより教養重視。学びや知識が横に広がっていくような教育といえばいいのかもしれません。小学校からディベート(討論)や哲学の授業があり、それによって論理的思考や本質的なものの考え方が身に付きます。一方で、歴史や芸術面にも力を入れているので、感性の部分も伸ばせるのがフランス教育の特徴だと思います」

滝川さんは、高校生のときに、フランスのル・マンという自動車耐久レースで有名な田舎町に住み、現地の学校で学んだ経験がある。

「自然豊かで牧歌的。とても心地よい場所だったので、伸び伸びと学ぶことができたのですが、計算を電卓でやっていたのが面白かった。日本の学校では必ず紙とペンで計算しますが、フランスでは、毎日の生活で電卓を使うのだから、そのほうが効率的だと考えます。そんな合理的精神がベースにあるようですね」

日本とフランスという、歴史的にも文化的にも全く異なる国で教育を受けたことが滝川さんの財産になっているようだ。

「息子が受ける教育環境をどう整えていくか、親の大切な役目だと思っていますので、精いっぱい悩みたいと思っています」

とはいえ、2歳の息子さんにとって、外国での学びはまだ先のステップだ。現在は、いろいろな種類のスポーツを体験させてくれる幼稚園にも興味津々だという滝川さん。

「あるスポーツ幼稚園では、サッカー、野球、バレーボール、バスケットボールなどの球技や陸上、ボルダリングまで教えてくれ、冬のスキー合宿は親が帯同せずに行うそうです。息子には、打たれ強くなってほしいので、厳しい指導者に鍛えてもらうのも必要かなと。早いうちから多様なスポーツに挑戦させることで、どのスポーツが自分に向いているかを見極めることができますし、上達の度合いも違います。スポーツに集中すると心が強くなり、脳の活性化にもつながると聞いています」