3人の息子と娘1人の4人全員が東京大学理科三類(医学部)に合格した、元英語教師の佐藤亮子さん。子供たちが3歳になるまでに読み聞かせした絵本は延べ1万冊。雑誌『プレジデントBaby』ではそのうち50冊を紹介しているが、ここではさらに厳選して「佐藤家で特に大切にしていた12冊」を特別に公開しよう――。

※本稿は、『プレジデントBaby 0歳からの知育大百科2022完全保存版』の一部を再編集したものです。

東京大学赤門
写真=iStock.com/ranmaru_
※写真はイメージです

佐藤亮子ママ「3歳までに1万冊の絵本を読み聞かせた」

長男が生まれたとき、まだ泣くことでしか意思を伝えられないわが子を見て、これから言葉を覚えていく上で、母親である私がきちんとした日本語で話しかけなければと強く思いました。

自分の考えをまとめるのも、自分の感情を整理するのも、すべては言葉、日本人なら「日本語」が土台になります。語彙ごいを増やすこと、表現を豊かにすること、読解力や想像力も正しい日本語、美しい日本語が身についてこそ得られる力です。

これらを得るには、私が話す日常会話だけではまったく足りません。そもそも新米ママにとって初めての子育ては、心身ともに余裕はなく、「丁寧に話しかける時間」なんて皆無です。

佐藤亮子さん
撮影=市来朋久
佐藤亮子さん(出所=『プレジデントFamily2021年春号』)

そこで思い出したのが、自分が子どもの頃、絵本をたくさん読んでもらっていたことです。絵本には、きれいな日本語、美しい人間の感情、豊かな情緒が溢れています。よし、子どもには絵本をたくさん読み聞かせよう、そう思いました。

でも何を与えていいのかわかりません。本屋さんにはたくさんの絵本がありますが、選び方がわからないのです。そこでまず頼ったのが、公文式をはじめ教育機関が出している推薦図書のリストです。どれもこれも面白そうで、私はそのとき、一気に200冊も買ってしまいました。

届いたときは、優しい色使いの愛らしいイラストが描かれた絵本たちが部屋を一気に明るくしてくれました。これだけあれば、気に入ってくれる本も絶対にあるはず、と嬉しくなってしまいました。

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