つかまえた
田島征三=作/偕成社/1540円
子どもたちは、田島征三さんの豪快な絵が大好きでした。ページをめくるたびに子どもたちから「おー!」と歓声が上がりました。私も日頃のチマチマした家事に追われている日常を忘れましたね。もっと楽しく大胆に、小さなことは気にせず生きていこうと思えたものです。内容は実に子どもらしいものですが、奥が深いので大人の心にも響くものがありますよ。
わたしのワンピース
にしまきかやこ=文・絵/こぐま社/1210円
女の子の洋服のお話ですが、息子たちも大好きでした。模様がどんどん変わるワンピースにびっくり。
むくどりのゆめ
浜田廣介=作/いもとようこ=絵/金の星社/1540円
私が子どもの頃、父の膝の上で読んでもらったお話です。浜田廣介さんの優しい語調はいまだに耳から離れません。その父との思い出は、私が絵本の読み聞かせにこだわった理由で、わが子に3歳までに1万冊を読もうと思ったきっかけです。もうこの世にいない母鳥を求めるむくどりの子の様子を見ると、母親の存在の大切さが身に染みます。
もりのゆうびんきょく
舟崎靖子=作/舟崎克彦=絵/偕成社/1100円
この「もりはおもしろランド」シリーズも、わが家の子どもたちは大好きでした。文章が意外と長いので読み聞かせをするには少し長めの時間がかかるのですが、みんなおとなしく聞いていました。絵がほんわかとしているので、読んでいる私も楽しかったです。
くまくんの絵本 こんにちは
わたなべしげお=文/おおともやすお=絵/福音館書店/990円
私の子育てで忘れられない絵本です。次男が生まれた後、長男から読んでと言われて一晩で54回読んだ思い出の本です。長男を抱っこして読み続けたことが忘れられないですね。
くれよんのくろくん
なかやみわ=作・絵/童心社/1320円
10色のクレヨンが活躍するお話です。子どもたちが必ず経験するクレヨン画。9色のクレヨンが紙いっぱいに絵を描いた後、その上をくろくんが真っ黒にして先の尖ったシャープペンでゴリゴリ描くと下から色が見えてきれいな絵に。わが家の子どもたちが幼稚園の時に歓声を上げていたことを思い出します。
ひよこは にげます
五味太郎=作/福音館書店/990円
五味さんの絵本は子どもたちに数えきれないほど読みました。私が疲れていても読めるし、子どもは同じ本でも読むたびに身を乗り出して見てくれます。五味さんの絵本の主人公は、何にもとらわれず、気の向くまま行動をし、興味のあるものには必ず近づいてしまう、まさに子どもそのものの特性を持っているので、子どもたちも大いに共感するのでしょう。