迷惑をかけたときは、親が謝る姿を子どもに見せる
✕ 走っちゃダメでしょ!/こっちに来なさい!
◯ こんなところで走ると、迷惑をかけるでしょ
幼い子どもはじっとしているのが苦手で、すぐに動いたり、走ったりしてしまいます。公園などの遊び場だと問題ありませんが、デパートなど公共の場で走り回ると、他人の迷惑になります。他人にぶつかって怪我をさせたり、子どもが怪我をしたりして危ないですし、陳列している商品にあたって壊してしまうかもしれません。
先日、デパートでこんな光景を見かけました。3歳ぐらいの子どもが上がってくるエスカレーターの近くを走り回っていたので、老夫婦が「危ないからこっちに来なさい」と子どもの手をひっぱって走るのをやめさせて、「この子のお母さんはどこにいるんですか?」と声をあげていました。
でも、近くにお母さんはいません。少しして若いお母さんが現れたのですが、子どもに「こっちに来なさい!」と言うだけ。老夫婦にお礼もお詫びも言いません。男性が「人に迷惑をかけたのだから、一言あってもいいだろう」と怒っていましたね。お母さんは、そう言われても男性の方を見ないで、何も言わず、子どもの手を引っ張って行きました。こんな声かけではダメです。子どもが人に迷惑をかけたときには、親が謝る姿を子どもに見せましょう。
走りたがったときは「教えるチャンス」
外出したら、子どもから目を離さないのは当然だし、子どもが走りださないよう、しっかりと手をつなぎましょう。走りたがったときには、「公共の場で人に迷惑をかけない」ということを教えるチャンスです。理由も言わずに「走っちゃダメでしょ!」と叱るのではなく、「こんなところで走ると、迷惑をかけるでしょ」と声をかけ、怪我や物を壊してしまうおそれがあることをこんこんと説明してあげましょう。
公共の場で子どもが走り回ったりしていると、周りの人に注意されます。子どもが迷惑をかけたときには、「大変申し訳ございませんでした。ありがとうございました。助かりました」と、お詫びとお礼の言葉を言いましょう。