迷惑をかけたときは、親が謝る姿を子どもに見せる

外出先で走り回っているとき
✕ 走っちゃダメでしょ!/こっちに来なさい!
◯ こんなところで走ると、迷惑をかけるでしょ

幼い子どもはじっとしているのが苦手で、すぐに動いたり、走ったりしてしまいます。公園などの遊び場だと問題ありませんが、デパートなど公共の場で走り回ると、他人の迷惑になります。他人にぶつかって怪我をさせたり、子どもが怪我をしたりして危ないですし、陳列している商品にあたって壊してしまうかもしれません。

佐藤亮子『子どものやる気がどんどん上がる魔法の声かけ 3男1女東大理三合格の母が12歳までにかけた言葉』(中央公論新社)

先日、デパートでこんな光景を見かけました。3歳ぐらいの子どもが上がってくるエスカレーターの近くを走り回っていたので、老夫婦が「危ないからこっちに来なさい」と子どもの手をひっぱって走るのをやめさせて、「この子のお母さんはどこにいるんですか?」と声をあげていました。

でも、近くにお母さんはいません。少しして若いお母さんが現れたのですが、子どもに「こっちに来なさい!」と言うだけ。老夫婦にお礼もお詫びも言いません。男性が「人に迷惑をかけたのだから、一言あってもいいだろう」と怒っていましたね。お母さんは、そう言われても男性の方を見ないで、何も言わず、子どもの手を引っ張って行きました。こんな声かけではダメです。子どもが人に迷惑をかけたときには、親が謝る姿を子どもに見せましょう。

走りたがったときは「教えるチャンス」

外出したら、子どもから目を離さないのは当然だし、子どもが走りださないよう、しっかりと手をつなぎましょう。走りたがったときには、「公共の場で人に迷惑をかけない」ということを教えるチャンスです。理由も言わずに「走っちゃダメでしょ!」と叱るのではなく、「こんなところで走ると、迷惑をかけるでしょ」と声をかけ、怪我や物を壊してしまうおそれがあることをこんこんと説明してあげましょう。

アドバイス
公共の場で子どもが走り回ったりしていると、周りの人に注意されます。子どもが迷惑をかけたときには、「大変申し訳ございませんでした。ありがとうございました。助かりました」と、お詫びとお礼の言葉を言いましょう。
関連記事
「親が理数系に強いかは関係ない」中学受験で算数が得意な子が"幼少期”にやっていたこと
「お金持ちだからではない」頭のいい子が育つ家庭に共通する"幼児期のある習慣"
開成で出題「1÷9998の小数第96位の数は?」エグい問題を解く力がつく低学年からの"アナログ遊び"
東大合格者数41年間1位…開成が今「家でこれだけはやらせてほしい」と力説する"家庭教育"の中身
「親の話し方は『ドラえもん』のしずかちゃんが最高のお手本」わが子が化ける魔法の言葉がけ